2013年5月アーカイブ

屋内とはいえ、近所のことも考えると、このしつけの実践は昼間のうちに徹底的にやって、夜までには、もうすっかり犬が吠えても無駄であるということが、わかるまでやってください。

一日でしっかり要求吠えをしないようにしてください。

なお、このしつけに関しては、吠えないで我慢していることを褒める必要は、まったくありません。

このように犬が幼いときから、要求吠えは通じないということを学んだ場合、ある程度の月齢に達して、屋外で飼育するようになり、囲いから出たがって吠える場合でも、ちょっと無視すれば、あっさりあきらめるようになります。

高橋ナツコ
要求吠えの声は人間の耳に聞こえないのではないかと、犬に錯覚させるぐらいのつもりでやってください。

これにはかなりの辛抱が要ります。

ずっと無視をして横を向いているので、たまたま犬のほうを見るだけでも、犬は期待して静まります。

しかし、犬の吠え声が聞こえないように装うのですから、このときは、犬を見ない方がよいでしょう。

徹底的に無視するという辛抱が、犬をケージに入れて、吠えさせないためのコツで、飼い主にもそれなりの覚悟が必要です。

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犬が吠えている最中に、ケージの扉を開けるということは、悪い結果を招きます。

なぜならば、犬は自分が吠えたから出してくれたというふうに、学んでしまうからです。

そうすると、次は、ものすごく頑張って吠え続けます。

また、吠えているときには、犬としては「やめなさい」とか「静かにしなさい」と、声をかけられた方がまだ期待が持てるので、一時やんだとしても、その後また吠え続けます。

吠えている犬の声が聞こえないかのごとく振舞うことが、一番よいのです。

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犬はそれに気づくと「しまった」という表情をします。

すぐに縫いぐるみは投げてやってください。

優しい声をかけながらまたチーズと交換をします。

これを根気よく繰り返すことで、犬が何かを唖えても取り返すことが容易になり、屋外でのボール遊びもできるようになります。

姪えた物を飼い主に渡しても、すぐに返してくれるか、投げてくれることを犬が学ぶと、飼い主が犬を呼び寄せて、唖えた物を取り上げるのが、容易になります。

飼い主と犬との間の信頼関係によるもので、これは犬に服従を強いているのではありません。

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犬にリードをつけて、犬が興味を持つような小さな縫いぐるみ等を、リードの届く範囲に投げます。

犬がそれを唖えて逃げようとしたら「出しなさーい」といいながらリードで犬を引き寄せるか、リードをつめていって犬のそばにこちらから寄っていき、好物のチーズなどを手の平に乗せて犬の鼻先に差し出します。

チーズを食べようとして、犬が縫いぐるみを落としたら、リードは足で踏んでおいて、空いたもう一方の手で縫いぐるみを素早く拾い上げます。

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いたずらされては困る物を犬が唖えると、普通飼い主は犬を追いかけて取り返そうとします。

小型犬などはすばしこいので、容易に捕まりません。

犬にとっては楽しいゲームとなる場合もあるし、特に大切な物を取られた場合、飼い主が目の色を変えて追いかけまわすので、臆病な犬は恐怖のあまり歯をむくようになります。

このような癖は、ひどくならないうちに直さなくてはなりません。

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案外小型犬に多く、自分の飼い犬に歯をむいて捻られると、飼い主も腹が立ちますので、つい厳しく叱りつけます。

特に気の弱い犬は、自分が獲得した物を守ろうとする気持ちと、飼い主と対決する恐怖感でひどく険悪な状態になります。

犬に何かを唖えさせては取り上げ、それをまた、姪えさせることを、犬との一種の室内ゲームとしてやる習慣をつけると、犬が何か好ましくない物を姪えたときでも、安心してそれを取り上げられます。

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犬達は、リブステーキの骨を食べているときに、「ちょっと見せて」といって、それを取り上げても、決して怒りません。

ただし、取り上げてからすぐに「はい、ありがとう」といって返してあげます。

だから彼らは、捻って噛みついてくるようなことは、絶対にしません。

餌を食べているとき、あるいは犬が姪えている物を取り上げようとすると、ものすごく怒って噛みついてくる犬が、数多くいます。

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蛭えさせた物が、飼い主にとって大事な物でなければ、そのまま犬に渡してもいいのです。

大抵のしつけの本によると、飼い主がリーダーであることを犬に教えるために、最後は絶対にそれを取り上げなくてはいけないと書いてありますが、そんな事にこだわる必要はありません。

問題は、取り上げた後ですぐに返してあげることで、犬との信頼関係を作ることです。

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犬の気持ちを考えればわかることですが、人間でも愛し合っているアツアツの若い男女同士でもない限り、顔をこちょこちょ触られたら、気持ちの良いものではないでしょう。

また、多くの人は褒めるときに、甲高い声をあげて、こちょこちょと早い動作で犬の顔をなでまわします。

これも犬の興奮を煽るだけです。

ゆったりとした声で褒めるだけでよいのです。

これが犬に信頼感を与え、結果として犬が落ち着きます。

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特に子犬をなでるときは、顔をなでまわさないようにしましょう。

多くの人が子犬の場合、顔が可愛いので、顔を両手でなでまわします。

しかし、自分がそれと同じことをやられた場合を考えてみてください。

あまり気持ちの良いものではありません。

当然、犬はその手を噛んでくるわけです。

どうしてもなでたいときは、ゆっくりと喉元から胸にかけてなでてください。

顔をくちゃくちゃとなでまわすことは、手を噛めといっているようなものです。

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犬は、手を噛むと人間に立たれてしまう、手も遠くに行ってしまうことに気がつき、何度目かのときは、しゃがんで犬を触っても、手を噛むことを躊躇します。

ここが褒めどころで、しっかり褒めてあげます。

しかし、このときは、絶対に褒めながらなでないで、声だけで褒めてください。

そして、ゆったりと犬を触ってください。

また、犬が手を噛んできたら、すっと黙って立ち上がります。

「やめなさい」などの制止の言葉は一切いいません。

犬は人間にしゃがんでいてほしいのです。

顔も近いですし、手も近いからです。

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止める方法としては、左手を噛ませておいて、右手であごを叩くという方法が一つあるのですが、もう一つ効果的な方法があります。

まず、いつでも立ち上がれる中腰の状態で腰を下ろして、犬のあごのあたりをなでます。

犬が手を噛んできたら、そのまま黙って肘をたたんで、両手を肩の位置に引き上げて、立ち上がります。

そして、すぐにまたしゃがんで同じ手で犬を触ります。

犬はまた噛んできます。

また立ち上がります。

これを3回、4回、あるいは7回、8回と繰り返します。

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犬は愛情の表現として、特に顔の周りをなでたりすると、その手を噛んできます。

犬の愛情表現はじゃれ噛みする、なめる、前足をかけるの三つです。

そして、このじゃれ噛みは人間でいえばキスに相当する愛情表現です。

しかし、子犬の歯は尖っているので、結構、人間にとっては痛いのです。

犬同士では毛があるので、あまり痛くないのですが、人間の皮膚は毛がないので、痛みを強く感じます。

犬が興奮した場合、少し噛み方もきつくなるので、余計痛いわけです。

そこで、人間が大きな声で悲鳴を上げたり、あるいは怒鳴ったりします。

そのため、犬の興奮が高まり、さらに強く噛んでくるので、じゃれ噛みを超したような噛み方になってしまいます。

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初めてやる飼い主にとっては非常に難しいので、うまくいかない場合があります。

どうしても声の調子が優しくなれないからです。

1週間、10日と、家族同士で注意し合いながらやっていって、家族の人がそれに慣れてくると、犬はどんどん変わってきますので、是非ここに書いてあることを信じてやってください。

とにかく犬に屈辱感を与えないで犬に優しくする、そして犬が自分の思うようにやってくれた(やめてくれた)場合は、しつこく念を押すようにいい聞かせたりせずに、すかさず褒めるということを心がけてください。

私がしつけの依頼を電話で受けた場合、「私が行って十分もしないうちに、その程度の癖は、私の前ではやらなくなりますよ」いうと、「いや、うちの犬は......」という人がほとんどです。

ところが、警戒心が強くて、触らせないような犬は別ですが、すぐに飛びついてくるようなフレンドリーな犬は、飼い主が今まで困っていた悪い癖を、ほとんどやらなくなります。

それは優しい声で褒められて、しかも、ときどきご褒美をくれる、きつく叱られないつまり犬にとって大変心地良いからなのです。

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子犬がペットシート等にいたずらするのをやめさせることは、実際にやってみると、初めは思うようにいかないかも知れません。

それはどうしても今までの癖で、犬を叱りつける、あるいは犬をしつけ込もうという気持ちが前に出るからです。

それが、犬に対する口調や態度がきつくなる原因です。

うちの犬はそんなやり方、甘いやり方では駄目だと思わないでください。

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どのようにして犬を一番下に位置づけるかということですが、家族の間で大まかなルールを決め、いけないことをした時はみんなが同じように叱ることなのです。

ある人は叱りある人は許す、これでは犬にはどちらがよいかわかりませんし、長い間このような習慣が付くと、犬は甘い人に対しては自分の思いを押し通そうとするようになるのです。

いけないことをした場合の言葉も、イケナイ、ダメ、ノーなど統一した言葉で決めておき、家族の誰もが同じ言葉でしつければ、家族の誰もが犬よりも上であるということを教えることができるのです。

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お父さんを一番下に見る場合もあるでしょうし、お母さんを一番下に見る場合もあるでしょう。

そこで、何よりも大切なのは、家族の中で犬が一番下であると認識させることです。

子犬の時から家族全員がで同じように接していれば自然にこのような順位付けはできてしまいますので、しつけがうまくいっていれば家族の誰のいうことでもきちんと聞く子になります。

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飼い主がリーダーシップを取れれば、この段階で犬は服従の心を持つことでしょう。

そのためには家族間でもルールをきちんと決めておくことです。

たとえば、お父さんのいうことはよく聞くが、お母さん、子供とだんだんいうことを聞かなくなるという場合があります。

犬のほうで順位付けをしていてお父さんがリーダーでお母さんは同等かやや下、子供は更に自分より下の存在であると見ているのです。

こうなりますと子供のいうことは聞かなくなります。

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犬は靴を履きません。

また体高から考えて地面からの照り返しは相当きついはずです。

人間は気が付かなくても犬には拷問のようなものです。

海水浴に行き砂浜を歩こうとした時、裸足では熱くて歩けないのと一緒です。

出かける前は、地面を手でさわって温度を確かめた上で出るようにしましょう。

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私達人間の感覚では考えられないでしょうが、犬は全く違う生き物なのです。

挨拶程度に近づけるとか、楽しく遊んでいるようだからその輪に入りたいなどの理由でいきなり近づけることは危険を伴います。

他の飼い主の方に話しかけて了解の元に少しずつ近づけるようにしてください。

また、家の中では気が付かなかったことが、外に出るといろいろありますので充分な配慮が必要なのです。

人間と子犬では目の高さが相当に違うということも頭に入れて行動するとよいでしょう。

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外の環境に慣らすには、始めは短い時間から行ない、じょじょに長くしていきながら環境に慣らしていきます。

また、いきなり交通量の多いところや人通りの多いところに連れて行きますと、子犬が驚いてしまい、以後外に出たがらないということにもなりかねませんので、始めは交通量の少ないところから出かけ、じょじょに多いところへ連れて行くようにします。

また、現在の住環境から考えますと、もし首輪が抜けてしまったら車にはねられる場合がありますので、初心者の方は装着状態に充分配慮してください。

また、他の犬との接触につきましても、いきなり近づけたりすると威嚇されることもありますので気を付けましょう。

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散歩に出かけるのは人も犬も楽しいものです。

ましてや子犬と一緒に外に出るとなると楽しさも倍増しようというものではないでしょうか。

公園で走り回ったり景色を見ながら歩いたりと楽しいことばかりのようですが、浮かれすぎると後から反動が来ます。

子犬のうちは(生後3、4カ月頃)、自由運動といって子犬自身が気ままに庭や室内で遊ぶ程度の運動がベストで、無理に走ったりすることは過度な運動になってしまいます。

したがって、公園などで時間を忘れて走ったりすると疲れてしまい、体調を崩すことがありますので、気を付けてください。

この頃は運動ではなく、外の環境に慣らすための散歩と考えて連れて行くようにしてください。

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2、3日このような状態を続けたら、リードの端を持って名前を呼んでみてください。

手元に来るようでしたらよく褒めてあげ、もし来ないようであればそっとリードを引いて来させるようにしてみましょう。

リードを引いた時に嫌がるような場合、この段階ではあえて強く引いて来させることはありません。

何回か繰り返して行ない、手元に来るようにしておきましょう。

強引に来させようとすると引き紐などを嫌がるようになるからです。

以上のことを散歩に出る前の段階に行なっておきますと、外に行った時に役立ちます。

ただし、焦らずに段階を踏んで行なうことを忘れないでください。

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首輪やリードは簡単につけられるものと思っている方も多いようですが、意外に嫌がるものです。

ですから、始めはリボンなどをそっと首に巻いてみましょう。

嫌がって取ろうとしてもそのままにしておきます。

1日2日して慣れてきましたら、今度は首輪を付けてみます。

この時も強引に付けるのではなく遊んでいる時にそっと付けるようにしてください。

このようにして慣れましたら、今度はリードを付けてみます。

リードを付けますと噛んだり首を振ったりするかも知れませんが、リードを垂らしたまましばらくはそのままにしておいてください。

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成犬用フードは、小型犬用と大型犬用に分けられています。

これは、犬の体重当たりの必要カロリーが、小型犬ほど大きく、大型犬ほど少ないためです。

老犬用フードは、低脂肪、低カロリーなので、太りやすい体質になった犬にも与えることもできます。

その他、肥満用のフードや病気に合わせたフードなどがあります。

フードに使用されている添加物(防腐剤、着色料、保存料、香料、抗酸化剤など)の問題ですが、これは人間の食べる加工食品に含まれている添加物についてさえ意見が千差万別ですので、とにかく早めの検討が必要です。

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成長に合わせたフードには、犬用ミルク、離乳食、子犬用フード、成犬用フード、老犬用フードなどがあります。

犬用ミルクは、粉末で下痢をしないように、牛乳からとったカゼインや脱脂粉乳でつくられています。

離乳食は、ドロドロした状態の物で、離乳期に入った子犬に使います。

カルシウム、動物性タンパク質などが入った高カロリーな物です。

子犬用フードは、原料が良質な物が使われていて、タンパク質、脂肪が多く含まれています。

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◇水分量によって大きく3つに分類
ドッグフードは、含まれる水分量によって、大きくはドライ・フード、モイスト、ウエットに分けられます。

ドライ・タイプは、ドッグフードの代表格で、水分量は10%以下で、乾燥しています。

原料は、小麦や大豆、トウモロコシなどの穀物と肉粉、牛脂、肉骨粉などが含まれています。

モイスト・タイプは、原料が肉中心で、30?35%が水分です。

ウエット・タイプは、水分量が75%前後で缶詰めなどの密封容器に入っています。

見料をそのまま缶詰めにしたようなグルメタイプと各種成分を調整した物との2つに別れています。

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犬のフードは飼い主にとっては必需品で、犬にとっては健康を維持するために欠かせない食べ物です。

ですから、数多く市場に出回っている中から愛犬にあった品質の良い物を選びたいものです。

ブリーダーや識者の方になかなか相談できない場合はどのように選べばよいのかその上手な選び方・与え方をお伝えします。

ドッグフードを選ぶ時には、パッケージの斬新さにとらわれて、表示のところをあまり見ない方がいますが、品質や栄養、原料、原産国などの9項目が表示されていますので、よく確認してから購入しましょう。

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呼吸が乱れ、ぐったりしていたら一刻も早く体を冷やさなければなりません。

ともかく涼しい場所に移し、水や氷で体を冷やします。

家に近い場合は浴槽に水を張って全身を浸しましょう。

このようにして少し様子を見て、呼吸も落ち着き、体温も下がってきたらすぐに病院に連れて行きます。

体を冷やしても状況が変わらないようであれば、体を冷やしながら急いで病院に連れて行きましょう。

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