2016年12月アーカイブ

それぞれに合ったしつけとは

犬が自然とその動作をしたときにすかさず指示語を出し、手で合図を出すこと。

たとえば犬の名前を呼んで、こちらに走り寄ってくるときすかさず「おいで」と声をかけ、手招きの動作も加えるとわかりやすいはず。

前に来たら「いい子だね」とほめ、体を軽くたたいて合図しましょう。

ごほうびをあげてもOKです。

勝ち気で攻撃的な性格を持った犬に体罰を与えると、かえって逆効果になることは多いもの。

たたかれたことでカーッとなり、飼い主に対して反感を持ってしまうおそれがあります。

特に気の強いテリア系やアメリカンコッカースパニエル、ミニチュアピンシャーなどのかみやすい犬はその傾向が強いよう。

犬が歯向かうと、人間も感情的になって余欝に強く叱ってしまいますし、お互いにエスカレートすると最悪です。

トレーナーなどの専門家に相談して、関係を改善することをおすすめします。

高橋ナツコ
いつも強いロ調で指示を出していると、犬はだんだんそれに慣れてしまい、何かを命令されているのか、ただワーワー言われているだけなのか、わからなくなってしまいます。

試しに一度、小さい声でそっと言ってみてください。

犬は「何だろう?」と首をかしげ、いつも以上にあなたの言葉に集中するでしょう。

指示語をはっきり明確に言うことは大切ですが、いつも強い命令口調である必要はありません。

軍隊ではあるまいし、いつも怒っているような態度だったら、犬を萎縮させてしまうだけ。

「何だかわからないけど、怒られているみたい...」というその雰囲気だけで犬は混乱し、指示に集中できなくなります。

また、その指示と怒られることが結びつき、いやな印象をインプットしてしまうでしょう。

そんな調子では、喜んで指示に従えるわけがありません。

高橋ナツコ

犬が犬をしつける

親犬や成犬が子犬をしつけるとき、子犬がキャインと鳴くほど強く歯をあてて叱るのを目にします。

犬にとっては、叱ることも叱られることも、また時にはかむという体罰を与えられることも、自然なことだと思わせる行為です。

でもその体罰は軽く、一瞬のもの。

痛みを与えるというよりは、びっくりさせる程度で、子犬が悪いことをやめたらもう終わり。

次の瞬間にはもうなめて、かわいがってやっています。

やむをえず体罰を与えるなら、このタイミングと加減、やめたあとにはすぐにほめてあげる、というメリハリが大切です。

「ダメ!」という言葉とともに軽く口をたたく、足でパッとつつく、軽く頭をコツンとやるなど、あくまでも「合図」としての体罰と心得てください。

ちょっと叱られたくらいではわからない場合などに、最後の手段として使いたいものです。

犬が言うことを聞かないからと、何度も強く叩いたり、追いつめるような体罰は絶対にやめましょう。


高橋ナツコ

このアーカイブについて

このページには、2016年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年11月です。

次のアーカイブは2017年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

カテゴリ

ウェブページ

Powered by Movable Type 5.12