消極的な強制法は、飛びっいてきたときに犬の前足を握り、そのままの状態で前方(犬から見れば後方)へ歩きます。
この二本足での後ろ歩きは犬にとってかなりの苦痛ですから、数歩も歩くと、っかんでいる前足を放してほしいという態度を見せます。
そのとき手を放して、しゃがんでから愛撫をします。
同じように飛びついてきたときに、前足を両手で強く握りしめたり、あるいは前足を軽く握ったまま、犬の後ろ足を靴で踏んづけたりすると、犬は痛さから前足を下ろすものです。
このような方法をくり返しますと、飛びつくと痛みを味わうことを知って、飛びっかなくなります。
しかし、これは犬の主人に対する愛情表現をなおすしつけとなりますから、最後には、必ずしゃがんで犬を愛撫してやり、その欲求にこたえてやらねばなりません。
高橋ナツコ