犬は野生時代から、待ち伏せして獲物をねらう猫とは異なり、自ら出て行き追いかけて捕る獣でした。
したがって、走行力のあることは猫の比ではありません。
100メートルぐらいの競争なら猫の方が速いでしょうが、それ以上走ったら、猫はたちまちアゴを出し、追い越されてしまいます。
猟犬なら、一日に山の中を100キロも、歩いたり走ったりしても平気です。
ただし、高跳びは猫にかないません。
犬は猫よりも体が重く、また筋肉が硬いためです。
これも種類によって相違はありますが、だいたい自分の体高の3倍ぐらい跳ぶのが限度でしょう。
高跳びは苦手でも、幅跳びの成績はよく、シェパード犬は助走してくると10メートルぐらい跳びます。
高橋ナツコ