犬の5感の中で、最もすぐれているのは、鼻で物を知る嗅覚です。
これこそ、人間は遠く及びません.雌雄の区別も、親子の関係も、また食物の見分けも、すべてにおいでかぎ分けるのです。
風に乗ってくる物のにおいは、200メートルぐらい下手にいてもわかるそうです。
例えば、たくさんある石の中へ主人が投げた石を、そう手間どることもなく拾ってこられる能力は、主人の体臭を鼻で覚えているからです。
警察犬の目ざましい働きは、この嗅覚によってとげられるわけです。
犬は、初めての人や物に出会うと、まずにおいをかぎ、記憶します。
したがって、犯人のカムフラージュなど、案外簡単に見破ってしまいます。
地鼻(地面すれすれに鼻をつける)で、獲物のにおいをかぐ獣猟犬ハウンド・ドッグ聴力もバッグン。
高橋ナツコ