犬が病気になって動物病院で治療を受ける際には、その犬のデータが多いほど的確な診断と治療が施されるものです。
中でも飼い主が気をつけたい点は、犬を病院に連れて行くとき、飼い主か家族が必ずいっしょに行くということです。
忙しいとか、都合が悪いときなど早く病院へ連れて行きたいとなると、近所の人や知り合いに頼むことがあるのですが、これはよくありません。
と言うのも、どのような経過をたどって現状のような症状になったのか、いつも何を食べさせ、きのうは何をどのように食べたか、あるいは、室内か室外で飼っていて犬小屋や犬の寝床はどんな状態なのか、いつから様子がおかしくなったかなど、日ごろの生活や環境をことこまかく獣医師に報告できるのは、飼い主とその家族だからです。
もちろん家族でも、犬のことは何もタッチせず、かまっていない人が犬を病院へ連れて行っても、他人と同様ですから役には立ちません。
病院へは必ずその犬といつもふれ合い、様子を知っている人が連れて行くべきなのです。
これはなにも犬の状態を獣医師に報告するためだけではありません。
高橋ナツコ