モモが何回目かの妊娠をしました。
それまでの子猫たちは、借り宿の主人たちが貰い手を見つけてくれたので、母猫以外は、飼い猫になっています。
かわいい子が生まれただろうと、数週間後に、モモを訪れました。
母になったモモの姿を想像していたのに、道で会った彼女は半狂乱で鳴きわめいていました。
ちょっと子猫たちからモモが離れた間に、捕獲係がきて連れていってしまったというのです。
誰が通報したのかはわかりません。
残ったモモは、数週間、子猫を探し続けたそうです。
鎌倉の犬たちも、モモも不幸な動物の一例です。
犬も猫も、人間社会で暮らす以上、人間がつくったルールに従わなくてはなりません。
高橋ナツコ