もともと備えていた体温の制御機能までも、環境が必要としなければ、能力が低下してしまうのは人間も犬も同じなのです。
私の親友と暮らしているヨークシャー・テリアは、室内ばかりで飼っていたため、道路の上をうまく歩けません。
とくに、夏場は苦手です。
外に連れだしたとたんキャンといって、家に走り込んだこともあります。
それ以来、道路を歩くのをいやがり、親友が犬を抱いて歩くか、専用の買い物かごにいれて外出しています。
外にいる時間が長い犬の足の裏をさわってみると、皮が厚く、硬くなっています。
ところがこのヨーキイの場合は、フニャフニャとやわらかいのです。
高橋ナツコ