「イギリスに住むようになってから犬が好きになった」
という日本人が多いようです。
日本の愛犬家には不本意な話かもしれませんが、道で出会うイギリスの犬たちはフレンドリーで、とりわけお行儀がいいのです。
イギリスの犬の権威者の多くが、トレーニング・ブックにまず記述するのは「彼らは生まれながらの『人間のベストフレンド』ではなく、狼の血を引く動物なのです。
それが、教育によって人間社会に適するように育てられるのです」ということです。
新しい教授法を唱えるイギリスのドッグ・トレーナー、カティ・パットモーアも、「子犬は人間の家に連れてこられたとき、今までいた母犬と兄弟犬の群れから、他の群れに移されたと思うだけで、人間と犬とのちがいに気づいているわけではない」と、述べています。
高橋ナツコ