犬に好きなおもちゃを与えるのもこのときです。
コ度でもしかったり、体罰を加えたら、彼らは訓練に興味をなくしてしまいます。
教えたとおりにできたら(よくやった)と、なでて、ほめて、遊んでやる。
すると、また次のことをよろこんでどんどん修得していくのです。
巡査部長のジョン・ストック氏が教えてくれました。
イギリスの警察犬は、交配から出産まで、各地域の学校内で管理されます。
彼らは、生後五週間目で母犬から離され、八週問目から将来自分のハンドラーとなる警察官の家庭にあずけられます。
その間、「よいこと」、「だめなこと」、「おすわり」、「待て」といった基礎も身につけますが、これらはすべて、幼児に語りかけるようにやさしい語調で犬たちに教えられます。
警察犬にとって最も大事なのは、あたたかい家庭で愛情をいっぱい受け、幸福な幼犬時代をすごすことなのです。