実際の捜査では、ここで建物内の人を避難させます。
あとは、爆弾処理班の仕事となります。
私も、彼らのうしろについて建物から走り出ました。
犬の口元を見ると、くわえていたのは犬用のピンクのゴムのおもちゃでした。
「彼にとっては、爆弾捜査は大好きな飼い主とのいつものゲームの一環でしかないのです」。
ハンドラーたちのポケットには、それぞれの捜査犬用のトイが必ず入れられています。
それは、ほかの麻薬捜査犬や警察犬でも同じでした。
訓練では、体罰はもちろん、絶対に怒ったり、どなったりはしません。
失敗するうちは、はげましながら同じ訓練をくり返し、できたときは思いっきりほめます。