ところで、犬はなぜ暑くなると口をあけて舌をだし、ハアハアとあえぐのでしょうか。
人間の場合、体に200万もの汗腺があり、そこから汗をだすことによって、熱をからだのぞとにだしています。ところが犬は、足の裏にしか汗腺がありません。
そこで暑くなると、あのように長い舌をだして、水分をはげしい呼吸といっしょに外にだし、体温をととのえているのです。
おまけに犬の舌は必要に応じて、面積も体積も大きくなり、より多くの水分と熱を外にだすことができるのです。
しかし、暑くもないのに舌をだしてあえいだり、少しの運動でハアハアというようなときには、熱があったり、肺や心臓の具合が悪かったりということがありますから、お医者さんに見てもらうことです。
高橋ナツコ