「車に犬を置き去りにするのはやめましょう」というポスターが、イギリスでは初夏から街頭に増え始めます。
夏期、密閉された車に閉じこめられた犬の体温は四三・三度まで上昇し、熱射病で短時間に死んでしまうのです。
事故の発生件数は高いのですが、動物福祉の先進国であるイギリスでも毎年あとを絶ちません。
被害にあった犬たちの飼い主は、自分の愛犬に対して、まちがった過信をしているようです。
夏に車を戸外に置けば、車内の温度が急激に上昇するとは知っていても、「犬は人間よりも逆境に耐えられる動物」だと。
これらの悲しい事故を防ぐために、保護団体のRSPCAが出版した『ドッグ・ケア・マニュアル』には、犬の事故に対する注意点と応急処置を紹介しています。
高橋ナツコ