我が国では、避妊、去勢手術に関しては、獣医師の問においても、賛否両論があります。
日本人は、犬の立場を自分自身の身に置き換えて、かわいそうと思う人が多いようです。
長い間、種々の目的のために犬を改良してきた歴史を持つ欧米の人達は、繁殖に適さない犬の淘汰や去勢を行うことに、ほとんど抵抗感を持ちません。
欧米人的な考え方に賛成ですが、この問題については、愛犬家個々の考え方があるので、持論を強要する気持ちはありません。
ただ、犬に関して豊富な知識を持たない多くの人が、将来問題犬になる要素のある犬を、購入しないですむようになればと願っています。
明らかに生まれつき問題犬になる要素を持っている犬のしつけの相談を受ける度に、このことを痛感します。
高橋ナツコ