フィラリア症・・・高橋ナツコ

この病気は蚊によって広められ、・10臓内や肺の血管内に虫が寄生することによっておこる病気です。

この寄生虫は成虫ですとオス0?15センチ、メス25?30センチの"そうめん"のような虫で、おもに心臓の右心室内と肺動脈内に住みつきます。

この病気はゆっくり進行するので、飼い主も気づかないことが多いのです。

病気がだんだん進んでくると、セキや疲れ、食欲不振などの症状があらわれ、やがて運動中に倒れたり、黄疸がでるよ川うになります。

ときには赤い尿を出したり、お腹に水がたまって大きくふくらんだりします。

こうなってからでは、治療もたいへんやっかいです。

飼い主もお医者さんもたいへんな苦労をしなければなりません。

場合によっては、手術で心臓や肺から虫をとり出さなければならないことさえあります。

やはりこの病気もまず予防が大切で、蚊の発生期間(四月?=月ぐらい)に予防薬を与えることによって、完全に予防することができます。

すでに蚊にさされた可能性がある犬は、薬を与え始めるまえに血液を調べ、フィラリアの子虫であるミクロフィラリアがいないかたしかめることが大切です。

仮にミクロフィラリアがいることに気づかずに予防薬を与えると、ひどい副作用がでて、犬が死亡することもあるので注意しましょう。

従来の予防法は、毎日長期にわたって投薬しなければなりませんでしたが、最近、特殊な抗生物質(エバメクチン、ミルベマイシン)が開発され、一カ月に一度薬を与えることでこの病気を予防できるようになりました。

高橋ナツコ

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このページは、-が2012年5月 8日 00:05に書いたブログ記事です。

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