障害物を用意したなら、跳び越えさせることを教えるわけですが、これを犬の前に置いて跳ばせようとしても、飼い主には跳び越えさせる障害物だとわかっていても、犬には何がなんだかわからないので、ただびっくりするばかりです。
何を教えるにも容易なことから始め、少しずつむずかしいことに進めるというのが、しつけ・訓練の原則です。
そこで、出入口のところで板を置いて行ったように、その障害物の高さをいちばん低くして戸外の出入口のところに置きます。
そして、例の「跳べ」を言って、飼い主も一緒になって跳び越えるのです。
これならば、特別な障害物のように感じませんから、犬も平気で跳び越えます。
高橋ナツコ