ただ通りすぎる人をほえるようなとき、飼い主は強くしかって、ときには打ってでもほえることをやめさせなければなりません。
再びほえるときは、さらに強くしかり、やめさせます。
何度でも、通るだけの人にほえるときは、しかって教えなければなりません。
ときにはしかり、ときにはほえてはいけないということを教えないのでは、いつまでたっても人にほえてはいけないということを教えることはできません。
何かを教えるときは徹底した教え方をしなければなりません。
きまぐれな教え方をしたのでは、犬は何をいわれているか理解できないからです。
根気よく努力する教え方が、いちばんよい方法です。
もし、犬がその場を逃げ出そうとしても、飼い主はしっかり犬をおさえこんで、しかり終えなければいけません。
しかっている途中で、犬がいやがって逃げるのを見逃してやると、犬は、しかられることから逃げ出すすべを覚えてしまうからです。
犬が他人にほえても知らんふりする人には犬を飼う資格がなありません。
高橋ナツコ