犬にある程度長い時間、ケージの中にいる習慣がつくと、犬はそこが一番落ち着く場所であるというふうに、考え方が変わってきますが、そのためには犬にとって快適なケージを用意してやる必要があります。
屋根のないサークルだけの囲いは、好ましくありません。
元来、穴居動物である犬は、上を何かで覆われているところを安全な場所と考えます。
犬が低いテーブルの下とか椅子の下で、寝込んだりするのはそのためです。
種々のサイズで市販されているスティール製の折りたたみ式のケージの屋根の部分を、板かボール紙で覆ってやればよいでしょう。
隙間のあいている上部に板を置けば、それは犬にとって巣穴と同じ感覚になり、一番落ち着く場所となります。
ケージは冬はやや暖かいところ、夏は涼しいところに置いてあげてください。
高橋ナツコ