犬が右へ進もうとすれば飼い主は左に、犬が左へ曲がろうとすれば飼い主は右にと、あえて犬の思惑とは正反対に進行方向を変えるのです。
犬が進もうとするたびに、"グイッ"という衝撃を与え続けるわけですから、犬の中では「自分が前に進むと、正体のわからない不快な衝撃に襲われる」という不安が広がるでしょう。
「勝手に歩くと、何が起こるかわからない」ことがインプットされると、犬は人間の前を歩かないようになり、人間に従うように矯正されるのです。
飼い主が引っ張った方向に素直についてくるようになったら、フードや愛撫によってほめてあげてください。
高橋ナツコ