出産(その4)・・・高橋ナツコ

新生児のサイズは、100?130グラムが平均的で、希に200グラムを超える過大児や50グラム以下の未熟児も見られます。

一腹の中でも、ばらつきが結構あり、小さいものは最初のうち生育を注意深く見守るようにしましょう。

子犬が元気に産声を上げ、呼吸も落ちついたら安心です。

あらかじめ暖めておいたバスケットに入れ次に備えてください。

次が生まれるまでには、母犬の状態や胎児の位置により、かなりのばらつきがあり、すぐに生まれて来る場合もあれば、数時間かかる場合もあり、すべてを生み終えるまでに半日以上かかる事もあります。

合間に寝てしまったり、希に食餌を摂る犬もいて、長時間にわたるときは、母犬が子犬を欲しがるようでしたら与えてやり、排尿と胎便の排出、授乳をさせてもよいでしょう。

新生児は、乳を飲まなくても排泄します。

出産が長引く場合、母親に処理させるか、無理な場合は人が処理してやるとよいでしょう。

特に胎便は、母体内での不純物をためていますので、出産後、1?2日程度で排出されないと便詰まりを起こし腸内にガスがたまって死亡する事もあります。

子犬の陰部をティッシュペーパーなどで軽く叩くようにすると尿が、胎便は、肛門の回りを刺激する事によりカニ味噌のような緑色の便が、排泄されます。

あまりしつこく行なうと、肛門が擦過傷をおこしてしまい、子犬は痛みで排便しなくなってしまいます。

便を摂る場合は濡れティッシュや、オイルを使うなどの気遣いが必要でしょう。

ぬるま湯につけて、指で優しく刺激してやるのも効果的です。

この際、ブドウ糖溶液やスポーツドリンクなどで水分の補給をしてやるのも子犬を弱らせないためには効果的です。

高橋ナツコ

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このページは、-が2012年10月15日 14:46に書いたブログ記事です。

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