犬とともに猟場へ出かけて、犬と主人がしっかりと連携しながら真剣に仕事をすることは、獲物を取ることよりも楽しいものです。
とはいっても、やはり収穫があったときの帰り道は「愛犬の仕事ぶりがよかったから獲物を手にすることができたのだJという思いで、うれしさいっぱいです。
そんなときの犬は、しっぽをゆったりと左右に振りながら、主人のあとになり先になりながら「今日は成果ありですネ」とでも言っているかのように、うれしそうに歩いています。
反対に、収穫がなかったときの主人の足取りは重く、疲れた様子です。
犬もしっぽを垂れて、とぽとぽと歩いています。
犬は主人とともに泣き、ともに喜べる動物なのです。
高橋ナツコ