掃除や食事づくりのほかに、病気やけがの手当、そして、運動場への犬たちの何回もの移動といったら大変な労働量です。
「みんな犬が好きで、苦にならないんですよ」
と、広報担当のリタ・レンクールさんはあたり前のことのようにいいます。
彼女がドイツからこの島に移住して二二年間がたちます。
古くからの団体のメンバーの一人です。
現在、一〇〇から一二〇人いるというメンバーは、年間五〇〇〇ペセタ(約四二〇〇円)の寄付金を納めています。
彼らは、基金をサポートするだけでなく、団体の代表を二年ごとに選出する義務も持っています。
「二年というのは、代表になった人物の適性を見るにはいい期間です。
高橋ナツコ