2014年8月アーカイブ

Aの障害を跳び越えないときは、飼い主も一緒になって跳び越・礼完全にA障害に慣らし、 「跳べ」の命令で容易に跳ぶようにさせます。

これができたら、AとBを二つならべて跳ばせます。

これも飼い主が一緒に跳べば、犬は安心して跳びます。

この障害を命令だけで容易に跳び越えるようになったら、AとBの間隔を少しずつ広げていきます。

その間隔が三〇センチ以上になるようなら、Cもならべるようにします。

そして、A・B・Cと三つの障害を跳び越えさせます。

高さの低い障害物を3?4個用意するが、最初は1個だけを「跳べ」と言って跳び越えさせる。

高橋ナツコ
若いうちに自然に覚えた犬でないと恐れてなかなか跳ばないものです。

幅跳びを教えるには、地面を掘って教えればよいのですが、都会地ではそれができませんので、高幅跳びになります。

高幅跳び用の障害物
用具としては、高さの低い障害物を三個、または四個用意します(説明の都合で障害物の一つ一つをA・B・Cというように名付けておきます)。

はじめはAの障害だけを「跳べ」と言って跳び越えさせます。

障害の跳び越えに十分慣れている犬であれば、見たこともない新しい障害でも「跳べ」と言われると跳び越えますが、それほど練習していない犬の場合は、見たことのない障害はすぐ跳び越えないかもしれません。

高橋ナツコ
障害物のわきにそれようとしたなら、しかって引きもどし、再び「跳べ」と命じて跳ばすようにひもを使ってコントロールします。

それで跳び越えたときは、大いにほめなければなりません。

ほめられることによって、犬は何をすればよいかを知ります。

そして、次からはほめられることをしようとするのです。

犬は、しかられても、上手にやった場合に飼い主からほめられることによって、いじけたりはしません。

高橋ナツコ
跳び越えようとするとき「跳べ」と言って、跳べがなんであるかも教えます。

こうして二日もたてば、なんのことなしに跳び越えられるようになりますから、高さを少し高くします。

これで犬が跳び越えようとしないときは、飼い主が跳び越えるとき犬もひもで引いて一緒に跳び越えるか、飼い主が跳び越えて見せてから、犬をひもで引いて跳び越えさせるかします。

こうして、出入口のところで障害物のある程度の高さのものを跳び越えるようになったなら、障害物を庭に出して、そこで障害物を跳び越えることを教えます。

それまでは、出入りする門のところに障害物があったので、わきにそれては出入りすることができませんから、いやでも障害をとびこえていましたが、庭のようなところに障害物を置けば、その左や右は開いているのですから、わざわざ障害をとびこえなくても、それを避けて行くことができるので、跳び越えようとしないことがあります。

高橋ナツコ
障害物を用意したなら、跳び越えさせることを教えるわけですが、これを犬の前に置いて跳ばせようとしても、飼い主には跳び越えさせる障害物だとわかっていても、犬には何がなんだかわからないので、ただびっくりするばかりです。

何を教えるにも容易なことから始め、少しずつむずかしいことに進めるというのが、しつけ・訓練の原則です。

そこで、出入口のところで板を置いて行ったように、その障害物の高さをいちばん低くして戸外の出入口のところに置きます。

そして、例の「跳べ」を言って、飼い主も一緒になって跳び越えるのです。

これならば、特別な障害物のように感じませんから、犬も平気で跳び越えます。

高橋ナツコ
またいで出たり入ったりすることを恐れなくなり、 「跳べ」
と言われると平気な顔をして越えるようになります。

そうなったなら、特別の障害物を作ります。

高さは犬の大きさによって決めますが、板を一枚一枚はめたり、取り去ったりすることによって高低が変えられるようにしたものです。

最高の高さは、犬の体高の二倍くらいまでです。

最低は、犬がまたいで越えられるくらいの高さにします。

この障害物は、犬が越えようとして体がふれても、倒れないように作らなければなりません。

障害物が倒れて犬の体の上にのったりすると、それを恐れて、次から跳び越えようとしなくなるばかりでなく、そのそばに近寄ろうともしなくなることがあります。

高橋ナツコ
水頭症の多い犬種といえばまずチワワが挙げられるほど、チワワに多く見られる疾患が水頭症だ。

脳の中には脳室系と呼ばれる脳脊髄液に満たされた腔があり、この脳脊髄液が病的にたまりすぎた状態を指すのが水頭症。

たまりすぎた脳脊髄液によって拡張された脳室系が他の脳組織を圧迫し、圧迫された場所の機能か低下してしまう疾患だ。

主な症状としては、頭を壁に押しつけたりする発作や目、的もなく歩き回るといった痴呆、意識障害、マヒ、しつけをなかなか覚えないといった知覚障害、視力障害などが挙げられるが、圧迫される脳の部位がさまざまなため、該当する部位、程度、期間によって発現する症状も変わってくる。

一概にこの症状が出たら水頭症だとは言い切れないのだ。

高橋ナツコ
そのときは、首輪にひもをつけ、その板を飼い主がまたいで見せます。

すると、犬も一緒になってまたぎ、主人とともに出かけようとします。

犬がまたこうとするとき、 「跳べ」と言ってやり、またいだなら「跳べ。よオーし、よオーし。跳べ」
とほめてやります。

ほめながら走るのもよいことです。

こうして、二度、三度「跳べ」と言って出入口に1枚板を横たえ,飼い主と一緒にまたぐ練習から始める
たり入ったりします。

もし、その板をまたぐことをきらって、またがないようなときは、飼い主がまたいで、犬に「跳べ」と言いながらひもで引き寄せてまたがせます。

またいできたら、ほめてやることを忘れてはなりません。

高橋ナツコ

部屋飼いの犬に障害となるものは何もないといってよいので、障害物を跳び越えることを特別に教えなければ、跳ぶということはないわけです。

では、障害物を跳び越えることは実用にならないか、ということになりますが、運動として考えれば大変よい運動といえます。

跳ぶことを覚えると、運動のとき、いきいきとして動くようになるのを見ても教える価値があります。

はじめは、とくに障害物というような物を決めないで練習します。

戸外に運動に連れ出すとき、出入口のところに、跳び越えなければならないような板などを置きます。

その高さは、はじめは低いものでよいのです。

犬がまたぐくらいの高さで十分です。

高橋ナツコ
五分間から一〇分間、二〇分間とだんだん時間をのばし、二〇分くらいは飼い主の姿がなくても待つようにさせます。

このとき、犬が手元に来ても、そのときは強くしかって元のところへ連れて行って再び待たせます。

この練習は時間がかかりますが、根気よく練習することです。


障害物を跳び越える
障害物を跳び越えることは、山野を駆け回っている犬にはなんでもなく容易なことですが、都会育ちの犬にとっては、とても苦手なことです。

田舎の犬の場合、倒れた木をまたいだり、小さな川を跳び越えたりすることは日常茶飯事ですから、自然のうちに、障害となるものを跳び越えるということを覚えるわけです。

これに対して、都会の犬にはそんなことはありません。

高橋ナツコ
練習を繰り返して、二〇メートルくらい離れたところで飼い主が腰をおろしても、三分くらい静かに待っていることができるようになったら、また、その場で立ったり座ったりしても五分間は確実に待つことができるようになったら、次に飼い主の姿が見えなくても「待ってなさい」
ができるようにします。

伏せた犬からは飼い主の姿が見えないが、飼い主からは犬の様子がよく観察できるという場所にかくれます。

かくれるときは、犬から飼い主の姿が見えなくなるところで、再び「待ってなさい」
と言ってから姿をかくします。

はじめは、ときどき「待ってなさい」と声を出して、三分間も待たせたら犬のところへもどって「待ってなさい。

よオーし、よオーし」とほめます。

高橋ナツコ

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