2013年12月アーカイブ

大抵の犬は車に乗るのが大好きですから、喜んでついてくるはずです。

このように憶病な犬にはいろいろアイデアをこらして、その犬に合ったモチベーターを見つけてやることです。

散歩ではさまざまな誘導法やごほうびを使って、犬があなたの近くにいるように仕向けるのです。

犬にとって周囲の環境よりもあなたが気になる、ずっとおもしろい相手というように振る舞いましょう。

高橋ナツコ
置いた食器を持って数メートル散歩してから、食器を下に置いて食べさせます。

このとき注意しなければならないのは、犬の不安を和らげてあげることです。

明るく楽しい語調でやさしく話しましょう。

ただし「大丈夫だよ、怖いものは何もないんだよ」などとくどくど弁解してはいけません。

かえって犬を不安にさせてしまうからです。

食事に関心のない犬の場合は、駐車中の車に向かって歩くのもよいでしょう。

高橋ナツコ
小型犬の場合-ー犬を抱いてあなたの家から少し離れたところまで歩いていきます。

そして犬を下ろし、家の方向に歩いて帰るのです。

このトレーニングは早朝や夕方など、家のまわりが静かなときにやってください。

抱くには大き過ぎる犬の場合日まず食事を見せて興奮させてやります。

食器をドアの外に出してドアを閉めます。

そして犬をドアのところに連れていき、「食事はどこにあるの?食べたい?」と誘ってやります。

高橋ナツコ
犬が顔を見上げたときに少し歩く方向を変えてやり、「ついておいで」と誘います。

あなたが適切な犬を選び、そのうえによいしつけができ、トレーニングで社会性を身につけていれば、散歩中のトラブルは避けることができます。

しかし、なかには散歩に出るのさえ怖がる憶病な犬もいます。

こんな性格の犬は早く家に帰りたがって、引っ張ったりすることが多いのです。

こうしたケースでは、あなたが犬に自信をつけてやる必要があります。

高橋ナツコ
犬が勝手に進もうとしてリードを引っ張れば立ち止まります。

そうすると、犬はリードが張っていればどこへもいけないのだということを学びます。

あなたが犬に従って歩かなければ、犬はそのうちリードを引っ張ることを止めますから、そのときにあなたが歩きはじめるのです。

犬の名前を呼んでやることによって、リードにかかる力を和らげることができます。

犬が顔を見上げると、リードが緩むことになります。

高橋ナツコ
犬を飼っている人からよく「散歩中に引っ張られて困る」という相談を受けます。

初めからしっかりしつけておけば、飼い主とともに気持ちよく歩くことができます。


●散歩トレーニング
この命令の場合は、犬はあなたの側にぴったりとついて歩く必要がありません。

においを嗅いだり排泄をしたり、あちこち見回りしたり、犬がしたいことをさせます。

ただし、リードだけは引っ張らせないようにするのです。

高橋ナツコ
家にお客様がきたときや散歩中に出会ったときには、その人から犬に声をかけてもらったり、かわいがってもらいます。

あなたがその人と話しはじめる前に、いつも犬にお座りをさせます。

これはあなたの家庭の中で、家族また友人などの協力を得て練習することができます。

そのとき犬が誤って立ち上がったり、人に飛びついたりしたら、犬を「無視」して立ち去ってもらうようにします。

ポチが人にかまって欲しいのなら、まず「オスワリ」をしなければならないのだということを教えるのです。

高橋ナツコ
手を犬のマズルの上に置き、そのまま数秒間押さえておきます。

犬をなでてあげるときに、自然にやるようにします。

もしも犬があなたの手をかむようなら無理にマズルコントロールをしないこと。

他の方法でのトレーニングが進んで、しっかり飼い主に従うようになってからマズルコントロールの練習をします。

またはビターアップル(いたずら防止スプレー。かじるとにがい味がする)を手に塗ってトレーニングしましょう。

じゃれ合っている犬を見れば分かると思いますが、上位を演じる犬が下位の犬のマズル(鼻と口の部分)を軽くくわえるでしょう。

高橋ナツコ
犬と飼い主の関係では民主的な話し合いは通用しないのです。

犬とベッドを共有すると、犬はあなたを同格の仲間と思い込んでしまうことになります。

とかくもめ事というのはよい領地を手に入れる争いからはじまるものです。

犬をベットルームに入れてあなたとは別の寝床で眠らせることはかまいません。

しかし、犬が心からあなたが飼い主、リーダーであるとはっきり認識するまではあなたのベッドにあげてはなりません。

高橋ナツコ
あなたの意思でゲームを終わらせ、犬の口の届かないところにボールをしまうのです。

たとえば、フリスビーや引っ張りっこ遊びのときもまったく同じです。

犬がゲームに熱中して、もっとやりたいとあなたに注目しているうちにあなたがゲームを止めるのです。

1回のゲームを長くやるよりは短いゲームを何度もする方がよいのです。

このようなゲームはすべておとなが監督するようにし、子供だけではやらせないでください。

高橋ナツコ
犬と大いにゲームをしてください。

しかし、いつもあなたが主導権を握るように。

逆に犬が主導権を握るというのはこんなときです。

犬が主導権を握った場合、犬がボールをくわえてきてあなたの足元に置き、あなたはそのボールを拾って投げます。

犬はそのボールをあなたに渡すことなく、長椅子のかげに隠してゲームを終わりにしてしまいます。

リーダーが主導権を握った場合

「飼い主が主導権を握る」というのはあなたがボールを持ち出してきて、犬とゲームをはじめます。

高橋ナツコ

犬はリーダーであるあなたにテリトリーを譲らなければなりません。

たとえば、犬が通路に横たわっているときにあなたがそこを通ろうとします。

そのときには犬をどかさなければなりません。

犬をやさしく動かして、通路からどかすようにします。

命令は一度だけ
命令するときには、お願いしたり叫んだりしてはいけません。

低くしっかりした口調で命令します。

忘れてならないのはどんなに単純な命令でも、命令は一度だけにします。

犬がその命令に従えるようになるまでは、リードをつけておく必要があるでしょう。

高橋ナツコ
犬がテリトリー(縄張り)に入るにしても出るにしても、リーダーより先にいかせてはなりません。

これを許してしまうと、犬がリーダーなのだから自分勝手に行動してよいと思ってしまいます。

あなたが責任を持ってください。

家の玄関、門の前、車に乗るとき、庭に出るときでもリードを使うか、言葉で命令して犬を待たせ、必ずあなたが先に出入りするようにします。

そのあとに犬が続くようにしてください。

高橋ナツコ
リーダーはほめたり、ほうびをあげる
勝手におやつをあげたりなでたりするのではなく、犬に何かをやらせて上手にできたら明るい声でほめるとか、おおげさになでてあげるというごほうびをやるのです。

勘違いしないで欲しいのは、「犬にかまわないで」ということではありません。

大いにかまってやっていいのです。

しかしそれには条件、ルールがあるということ。

たとえば犬がかまって欲しいとあなたのところにきたとします。

そのときにはまず、「オスワリ」をさせてから、かまってあげるのです。

高橋ナツコ
犬を叱るときには決して犬の名前を呼んではなりません。

食事の時間を利用して、あなたがリーダーであることを分からせるようにします。

あなた(飼い主)がいなければ食事にはありつけない(生きていけない)ことを犬に実感させます。

食べ物を入れた食器をいつでも床の上に出しっぱなしにして、いつでも食べられるようにしておいては、このメッセージは伝わりません。

高橋ナツコ
1日数回は"アイコンタクト"をします。

犬の名前を呼んで、犬があなたを見るようにし向けます。

犬の目とあなたの目のラインに手を持ってくるのです。

そのとき、手におもちゃや小さな食べ物などを持って犬に見せてやると、簡単に注目させることができます。

たとえ1秒でも目と目が合ったらほめてやり、ほうびをやるなどして心理的に犬の行動を強化してやらなければなりません。

犬の名前を呼ぶことは、「ハイ、注目、よいことが起こるんだよ」ということを意味し、これを犬に分からせるようにします。

高橋ナツコ
次にあげるリストは、行動で誰がリーダーなのかを分からせる方法です。

できるだけ多く実行してください。

なかにはあなたのライフスタイルにそぐわないこともあるでしょうから、その場合は飛ばしてもらって結構です。

要はあなたがこのなかで実行できるものを選んで、毎日確実に実行すること。

継続することが成功のカギです。

あなたと犬の間に、コミュニケーションができるチャンネルをまず確立してください。

このチャンネルの確立が大事なのです。

高橋ナツコ

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