2013年9月アーカイブ

ターゲットから1?2メートルのところで「オスワリ」「マテ」をさせる。

あなたはターゲットの上におやつを置き、犬のところに戻って「ターゲット」と命令する。

そして犬をクーゲットへ連れていき、おやつを食べさせる。

あらゆる方向から、さまざまな距離でできるように訓練を続ける。

慣れてくるとおやつを与える回数を少なくする

ドアは見えるけれども、ドアから少し離れたところに敷物(ターゲット)を置く

少しすつベルを鳴らすまで待たせる時間を延ばす。

高橋ナツコ
あなたはターゲットのところにいって、その上に犬のおやつを落としておきます。

そして犬のところに帰って、「夕ーゲット」といいます。

犬をターゲットのところに連れていきおやつを食べさせます。

そこで犬にお座りをさせて、さらにおやつを与えながらほめてやります。

あらゆる方向から、またさまざまな距離でできるように訓練を続けますが、慣れてくるとおやつを与える回数を少なくします。

犬がしっかりお座りできるようになったら、あなたが訪問者の役になってドアをノックして、来客があったときのトレーニングをしてみましょう。

高橋ナツコ
ターゲット・トレーニング"訪問者がドアをノツクしたらターゲツトの上に犬を座らせる

犬によっては訪問者があるとたいへん興奮してしまう場合もあります。

犬があまり興奮しないように、ドアが見えるけれど、ドアから少し離れたところに敷物(ターゲット)を置きます。

1日に数回は犬を敷物のところに連れていき座らせて、「ターゲット」と声をかけるようにします。

上手にできたら好物のおやつを与えたり、ほめてやります。

1?2メートルのところで「オスワリ」「マテ」をさせて犬から離れます。

高橋ナツコ
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小さなカーペットなどを使い、命令されたところに座らせます。

ときには、犬に一定の場所にいてもらいたいものです。

この訓練をするときには、小さいカーペットやタオルを「ターゲット」として用いればよいのです。

そして、このしつけの新しい命令語を見つけてください。

「ターゲット」「プレイス」、「マット」などの言葉もよいと思います。

犬は命令を受けるとターゲットに走っていき、「オワリ」といって解放されるまではその場所でお座りして待つことになります。

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「オイデ」が犬の楽しみを取り上げてしまうことになったり、犬にとって絶対に楽しくないことを「オイデ」と結びつけてしまうのはよくないことです。

犬がすでに「オイデ」という言葉と楽しくないことを結びつけている場合は、犬の知らない新しい言葉を用いて「呼ばれたらくること」を初めからやり直してください。

そして「オイデがとても楽しいことだ」ということを十分教えてあげることです。

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「声の命令」だけではなく、同じ方法で笛でしつけることも簡単にできます。

笛と声、どちらの号令が出されても、喜んで飛んでくるようになります。

トレーニングの初めはそのたびにリードをつけるか、何かごほうびを与えるようにします。

つまり、ごほうびとしてゲームやなでてあげる、食べ物などを順不同に出し、ときにはもっと素晴らしいごほうびを与えます。

犬はこの賭けにハッスルしてトレーニングを楽しむことになるのです。

高橋ナツコ
あなたが急に退くと大抵の犬はついてくるはずです。

犬はあとを追うか、あなたのまわりを回るか、走り去るかの行動を取ります。

野外でトレーニングするときは、安全のためにリードを必ずつけておくことです。

犬があなたのところにきたときには、首輪を軽く握るか、リードをつければよいのですが、そのときはすぐに放してやりましょう。

犬は、「呼ばれたときにくることは、楽しいことの終わりではない」ということを学ぶのです。

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最初の段階では1・8メートルのリードか、自動引き込み式のリードを使用して、「オイデ」(こい)を必ず成功させます。

上手にできたらほめてやりましょう。

別の機会にはリードなしで、食器を見せたりボールを弾ませてやるなど、犬が飛んでくるような状態で犬を呼びます。

犬があなたの足元にいるときでも、「ポチ、オイデ」といって素早く数歩後ろに下がって、食器やボールを置いてやるのです。

そのときは低くかがんで、ピザを叩いたり、ほほ笑んだりして励ましてやることです。

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犬がこの命令を守れるようになれば、いつかきっと犬自身の命を救うことになるはずです。

とにかく、犬が呼ばれたら自分から進んであなたのもとにやってくるようになることが、このトレーニングの目的です。

「オイデ」という言葉で、犬が進んで自発的にあなたのもとにくることが大切なのです。

呼ばれていかなかった場合には、罰を受けるという方法でトレーニングされる犬もいます。

だが、このような方法でトレーニングされた犬は、リードがついていないときには従わなくても罰を受けずにすむということもおぼえることになります。

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命令は一度だけで繰り返してはいけません。

そして犬が一度だけの命令に確実に応えることができるようにするのです。

どうしてもうまくいかないなら手伝ってやります。

うまくできたらあたかも犬が自発的に自分の意思でやったかのようにほめてやり、ごほうびを与えるのです。

トレーニングの時間は短くしましょう。

1回が5分以内を目安にします。

この程度の時間で1日2?3回のトレーニングをしても子犬に負担をかけることはありません。

徐々に慣らしていくにはちょうどよいのです。

高橋ナツコ
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犬を叱るときに、なぜ犬の名前を呼んではいけないかということが分かっていただけたと思います。

こうしていれば、犬は名前を呼ばれたら「何かよいことがある」という期待だけで、あなたを見上げることになります。

これこそトレーニングに絶対必要な犬の態度なのです。

はっきりとしかも明るい声で犬の名前を呼び、命令を与えるのです。

犬にへつらうのでもない、怒気を含んだ叫び声でもない、リーダーとして犬にはっきり要請するのです。

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犬を注目させ、名前を呼ぶことからスワレ、マテ、命令の終わりまで5段階あります

レッスン1"訓練の基本は犬に注目させること(アイコンタクト)
飼い主がアルファーになる、つまり犬のリーダーになるための第一歩は、犬の名前を呼んだときどうやって犬にあなたを見るようにさせるかということです。

このコミュニケーションのチャンネルは、すべてのトレーニングの基礎になります。

犬の名前を呼ぶことはすべての命令に先立って、注意をうながすための「サイン」として働くのです。

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首輪が万一何かにひっかかったことで、犬を傷つけたり、取り返しのつかないことになってしまうこともあるのです。

とくにチョークカラーは事故が起こりやすいので、飼い主の目の届かないときには絶対につけたままにしてはいけません。

レミアカラー(八ーフチエック、マーティングゲール)
プレミアカラーはバックルカラーに比べると、外出時などにもより安全で犬にもやさしいのです。

これは引っ張ると少し締まるようになっていますから、チョークチェーンに比べればはるかに安全性の高いカラーです。

ナイロンで調節がきき、快適でしかも音がしないのです。

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犬をコントロールする用具のいろいろ、使い方も簡単です

首輪(カラー)
ほとんどの犬はバックル式の首輪でうまくいくものです。

おすすめするのは犬自身の意欲による訓練法で、強制的ではないからです。

かつてはチョークチェーンが訓練には欠かせないものでした。

チェーンでもナイロン製のスリップカラーでも役に立ちますが、正しく使用しないと責め道具になりかねません。

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あなたも犬も常に楽しんでいるのだという自覚を持ってください。

このプログラムを続けていけば、あなたの犬はとてもよい基礎教育を受けることになります。

あなたは犬に対してリーダーシップを発揮でき、順応のあるペットにするためのコミュニケーション・チャンネルを確実に手に入れることができたのです。

もうリーダーシップについては心配いりません。

さあ、基本の訓練をはじめましょう。

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服従の姿勢をとることがどんなに楽しいかを教えてやります。

・リーダーの態度は常に楽しく公平で、やさしくしかも一貫している
このプログラムを犬とこなすにつれ、あなたは犬のしつけに自信が持てるようになります。

常に安定した態度でしつけることが大切です。

短気はいけません。

あなたがイライラしているときは、しつけ訓練はしないことです。

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・あお向けの姿勢はリーダーに従う

1日に一度はお腹をさすってやりましょう。

まず、「フセ」の命令をします。

まだフセを知らなければ、おもちゃやおやつで誘導してフセをさせます。

そして、片方の太ももの内側をかいてやることからはじめます。

あなたの注意を引きつけてリラックスできると犬が理解すれば、犬は進んでお腹を見せるようになります。

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・リーダーのすることには慣れさせる=犬には定期的にグルーミングしてやる。

嫌がる場所も陽性強化法で徐々に慣らす

・マズルコントロールはリーダーシップをのしるし=手をマズルの上に置き、そのまま数秒間押さえる。

犬をなでるときは自然にやるようにするが、もしも手をかあようならば無理にマズルコントロールしない。

間違いなくできるよう手助けするため犬の近くにいてやりましょう。

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?リーダーの態度は常に楽しく公平で、やさしくしかも一貫している

短気はいけない。

もしもあなたがイライラしているときは、しつけ訓練は行わないこと

・命令は一度だけ

命令するときはお願いしたり、叫んだりしてはいけない。

はっきりした口調で行う

・リーダーは常に勝者

犬とゲームをするときでも、主導権はあなたが握る

・リーダーはいちばんよい場所を確保する二犬をベッドルームに入れて、あなたとは別な寝床で眠らせる


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捜索ゲーム・・・高橋ナツコ

犬は狩猟をしながら進化してきた動物ですから、本能的に獲物を探す習性があります。

捜索ゲームは退屈しのぎにはとてもよいものです。

食べ物を入れた犬の食器をどこかに隠す間、家族の誰かに犬のリードを持ってもらいます。

犬のところに戻り「さあ、ポチ、食器を探しておいで」といいます。

ドライのドッグフードを与えているなら、これを裏庭や台所の隅にひと握り隠してやります。

犬は一所懸命"食事狩り"を楽しむことになるでしょう。

もっと洗練された方法がよければ食器の代わりに穴開きおもちゃを使用してください。

「スワレ、マテ」をすでに教えてあれば、このゲームと組み合わせることによって、よいしつけ訓練ができます。

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犬の名前を呼んで、犬があなたを見るようにし向けます。

犬の目とあなたの目のラインに手を持ってくるのです。

そのとき、手におもちゃや小さな食べ物などを持って犬に見せてやると、簡単に注目させることができます。

たとえ1秒でも目と目が合ったらほめてやり、ほうびをやるなどして心理的に犬の行動を強化してやらなければなりません。

犬の名前を呼ぶことは、「ハイ、注目、よいことが起こるんだよ」ということを意味し、これを犬に分からせるようにします。

ですから、犬を叱るときには決して犬の名前を呼んではなりません。

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次にあげるリストは、行動で誰がリーダーなのかを分からせる方法です。

できるだけ多く実行してください。

なかにはあなたのライフスタイルにそぐわないこともあるでしょうから、その場合は飛ばしてもらって結構です。

要はあなたがこのなかで実行できるものを選んで、毎日確実に実行すること。

継続することが成功のカギです。

?リーダーは犬から注目される
あなたと犬の間に、コミュニケーションができるチャンネルをまず確立してください。

このチャンネルの確立が大事なのです。

そして1日数回は"アイコンタクト"をします。

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制的な服従訓練法では犬に尊敬されるどころか、恐怖心を植えつけるだけの結果になってしまいます。

正しい方法で犬の尊敬を得れば、犬は喜んであなたの教育を受け入れるでしょう。

そしてあなたと犬の絆はいよいよ深まり、はぐくまれていくことになります。

あなたの犬とともに、毎日注意しながら飼い主であるあなたの「アルファー化プラン」(犬の目線から見て人がリーダーであることをはっきりさせるためのプラン)を進めてください。

高橋ナツコ
犬は適切な教育を与えられなければ、あなたをリーダーとしてふさわしくないとみなします。

ということは犬が飼い主を超えてリーダーになってしまうかもしれないのです。

いい換えれば、犬が人間の上役になってしまうのです。

これがよくいわれる「アルファー・シンドローム」(犬がリーダーになってしまう症候群)と呼ばれているもので、ほとんどの犬の問題行動の原因なのです。

「さあ、犬にバカにされてはなるものか」、奮起した飼い主たちは、犬に尊敬されることを要求して、強制的な服従訓練法をとることになります。

高橋ナツコ
犬はリーダーを必要とします。

あなたがリーダーになるためには......

犬は祖先のオオカミと同じで、リーダーを必要とする動物です。

子犬、勇敢な犬、怖がりな犬とさまざまな犬がいますが、どんな犬も常に安全な環境とよいリーダーが必要なのです。

これからお話しするプログラムは、犬が属する群れのなかで、あなたを犬のリーダーとして認めさせるのに役立ちます。

あなたが自分の群れのアルファー(リーダー)になるのです。

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?犬をなでるいちばんよい場所は、下アゴのわきの方か胸です。

その場所に手が伸びてきても、犬は何をされるかよく見ることができるからです。

?犬が近寄ってこないで怒っていたり、怖がっているように見えたらさわらないことです。

?怒っている犬に出会ったら、電柱や木のようにじっとして動かないこと。

走ったり音を立てないこと。

犬の目を見ないようにして、声を出さずに自分のつま先だけを見ていること。

?犬の前で転んだりしたときには、転んだ場所でじっと動かないで目をつぶって静かに倒れたままでいます。

犬はちょっとあなたのにおいを嗅ぐだけで立ち去ってくれます。

高橋ナツコ
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子供には、自分の家の犬と仲良くする方法をまず教えなくてはなりませんが、知らない人が連れている犬や友人の犬に会ったときには、どうしたらよいかも子供たちに教えておくことが大切です。

多くの犬は子供が好きだということも教えておかなければなりません。

また、子供たちには必ず事故防止のルールも教えておきましょう。

犬とのあいさつの仕方
なでるいちばんよい場所は、下アゴのわきか胸です。

軽く手を握って、手の甲を犬に見せます。

犬が近寄ってきて手を嗅いだり、親しそうな態度を見せたらさわってもよいでしょう。

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かくれんぼ・・・高橋ナツコ

犬の首輪かリードを誰かに持ってもらいます。

犬におおげさに「サヨナラ」をいって、あなたは椅子の後ろとかベッドの下、戸を半分開けた押し入れの中などに隠れてしまうのです。

そこで、犬があなたの捜索に乗り出し、主人探しを大いに楽しむのです。

再会できたらたくさん喜んでほめてやりましょう。

このような遊びで、犬は自信をつけることができるばかりか、飼い主との絆を深めるのにたいへん役立ちます。

子供もかくれんぼは大好きです。

子供が隠れるのなら、犬の食事を持って隠れるのがよいでしょう。

高橋ナツコ
吠えた時に顔に向かって水スプレーをかけるのも効果があります。

このようにして繰り返ししつけていると、吠えた時にイケナイという言葉だけで吠えなくなるものです。

お客様に吠える場合は、できれば顔見知りの方に協力してもらい、わざと訪問者になってくれるようにお願いし、同様に声と音でしつけてみてください。

いきなり来たお客様に大きな声を出したり床を叩いたりするのはちょっと恥ずかしいですから。

高橋ナツコ
いつまでも吠えているのがむだ吠えといわれるもので、飼い主が注意すればすぐに吠え止むようにしておけばむだ吠えにはなりません。

しつけの方法として、たとえば窓越しに通る車や、外で遊ぶ子供の声に吠える場合、まずはイケナイ、ヤメと強い口調で叱ってみましょう。

2、3度このようにするとイケナイといわれれば吠え止むようになる子もいます。

それでも吠え止まないようであれば、イケナイの声と同時に手をパンと叩いて音を出して止めさせる方法もあります。

高橋ナツコ

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