2013年2月アーカイブ

?徐々に、いつもの出入り口のところで、うろうろしたら「おしっこ」のサインになり、ドアを開けてあげると自分で排泄を済ませるようになります。

夜、暗いときは不安ですから一緒に行ってください。

?夜、寝る前には必ず、排泄をさせてからケージに入れてください。

高橋ナツコ
?子犬のサイクルは、遊ぶー排泄-寝る-排泄-食べる-排泄ー遊ぶ、です。

排泄の頃合は、寝起き、食後、くるくる回って排泄のサインをしているときです。

ケージは自分の部屋と同じで、その中で排泄したくないですから、ケージで寝るくせをつけておくと排泄コントロールができて便利です。

外に出すときは必ず一緒に行って「おしっこよ」「いい子ね」と声をかけてしばらく待ってください。

排便を確認するのは大切な健康管理ですから、毎日チェックしてください。

高橋ナツコ
問題は方法とタイミングです。

?入手先から連れてきたら、まずあらかじめ決めておいた外のトイレ場所に連れて行きます。

「おしっこよ」「いいこね」と何度も繰り返し、しばらく自由にさせておしっこをするまで根気強く待っていてください。

?おしっこを済ませたら「こっちよ」「おいで」「決めておいた名前」などを呼びながら、これから先、トイレのときに出す出入り口から、一緒に歩いて家の中に入り、場所と出入り口を覚えさせます。

抱いて入ると分かりません。

高橋ナツコ
大きなサイズの犬である回収犬は基本的に排泄は外でします。

放っておいても、自分で判断して自然に外で排泄するようになるのですが、子犬は環境の把握ができていません。

どこが室内でどこが外なのか分かっていませんし、長く我慢もできません。

家の中で失敗を重ねないためにも、子犬が来た瞬間からトレーニングを始めます。

高橋ナツコ
子犬を混乱させるだけで、叱られる要素を増やすことになります。

ですから、初日から同じペースで同じことをくり返すこと。

愛情と信頼関係を深める努力とで人間社会に上手く適応する立派な英国産回収犬を育ててください。

高橋ナツコ
最初の日から、決められた場所でひとりで寝る習慣をつけなくてはいけません。

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怖くない、寂しくない、安心していられる環境を作ってあげることが何よりも大切で、毎日同じペースでくり返すことによって、すぐに慣れます。

かわいそうだからと、今日だけはお布団で寝てもいいけれど、明日からはケージで寝てちょうだい、とか、今回だけは許すけれど次からはダメよ、というのはナンセンスです。

高橋ナツコ
さて、最初の夜がきます。

ほんの昨夜まで、母犬や兄弟たちと身を寄せ合ってぬくぬくとしたなんの憂いもない幸せな日々を過ごしていたのです。

初めて見る人たちに大切にされて嬉しくてはしゃいでいても、夜になると自分の身に起こった新しい経験、見知らぬところでひとりで寝るという突然の現実は子犬にとまどいと不安を感じさせることでしょう。

だからといって、お布団で一緒に寝るというのは賛成しかねます。

高橋ナツコ
家族の一員として、彼らの存在を認め、仲間意識と優しさをもって共に生きていくことができれば回収犬が心身ともに健康で長生きすることは、難しいことではありません。

「主人に愛されることだけ」を生涯の喜びとする純粋な生き物と心が通いあう幸せは、何ものにも代えがたいものとなるでしょう。

回収犬と暮らして意思の疎通ができると、人が忘れていた素晴らしいものを再発見させてくれ、素敵な選択肢を増やすことになります。

高橋ナツコ
多くの経験をして、社会生活のルールをわきまえた大人の回収犬との生活は、何物にも代えがたい素晴らしいものです。

嫌なことがあっても回収犬の顔を見ると直ぐに忘れさせてくれます。

悩み事を相談する絶好の相手にもなってくれて、回収犬を選んだ価値と喜びが生まれてきます。

高橋ナツコ
子犬がわが家にやって来る待ちに待った回収犬がやって来ます。

生後2ヶ月の回収犬の子犬はぬいぐるみのように可愛くて、すぐに家族の話題の中心になるのは間違いありません。

子犬の頃はあらゆることに興味があり、毎日次から次へと「思いもよらないこと」をしでかし、驚かされることの連続です。

バタバタと肉体労働を強いられますが、そんなことは直ぐに楽しい思い出になります。

高橋ナツコ
?飼い主の愛撫を拒否することもなく、また、助手が与えるフードを落ち着いて食べられるようになったら、今度は犬の側面をなでながらフードを与えてもらいます。

?この練習を繰り返していくうちに、犬は助手の愛撫に慣れてくるはずです。

そうしたら今度は、フードを与える前になでてもらいます。

目を合わせるのはもう少し経ってからのほうがいいでしょう。

このトレーニングを上手にこなすことができるようになったときには、人間に対する恐怖心は薄れ、咬みついたり吠えたりという攻撃的な行動もおさまってくるはずです。

高橋ナツコ
?助手は立ち上がってその場を動かずに、犬が助手のほうに歩いてくるのを待ちます。

まだ目は合わせませんが、フードを犬の前に差し出して、助手には1歩下がってもらいます。

もしこの動きで犬が怖がったら、無理をせずに?からやり直してください。

?助手が立ったまま差し出したフードを食べることができたら、飼い主は体の側面を愛撫しながらたくさんほめてあげましょう。

助手はまだ目を合わせませんが、飼い主と一緒に喜びを分かち合う様子を犬に見せてください。

高橋ナツコ
第二段階
【トレーニング法】
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第一段階のトレーニングを数日間繰り返し行ない、うまくできるようになったら、第二段階に進みます。

助手はひざまずいたまま、犬と向かい合ってもらいます。

ただし、まだ恐怖心が完全に取り払われた段階ではないので、目を合わさないでいてもらいましょう。

高橋ナツコ
?犬が助手の手からフードを食べたら、ここまでのトレーニングを何回か繰り返し行ないましょう。

犬が躊躇なくフードを食べるようになったら、助手の体を少しずつ犬のほうに向けてもらいます。

ただし、まだ目を合わせてはいけません。

飼い主以外に慣れさせる。

高橋ナツコ
?まず、犬にはロングリードを装着して、飼い主は手にしっかりと握っておきます。

?助手はご褒美用のフードを手に持ったまま、犬の脇を歩き去ってもらいます。

そして、体の向きは進行方向に保ったまま片膝をついてひざまずき、手を開いてフードを犬に見えやすくしてもらいましょう。

?犬がフードをめがけて歩き出したら、飼い主は犬の動きに合わせて歩を進めます。

助手は犬が近づいてきてもけっして目を合わぜず、視線は前方に向けたままにしておいてもらいます。

高橋ナツコ
第一段階
【トレーニング法】
?このトレーニングには協力者が必要です。

飼い主以外の人間に対する恐怖心を取り去るのが目的ですから、プロのトレーナーか、あるいは犬に理解のある友人などに助手をお願いしましょう。

また、ご褒美のフード効果を高めるために、練習前には食事を与えない

助手は犬と視線を合わさずに手の上にフードを置き、犬が助手の手からフードを食べるようにするようにしてください。

高橋ナツコ
お風呂に入れずに犬をきれいにしたい場合は、お湯で濡らしてからよく絞ったタオルを使います。

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ます表面の汚れを落とすために犬の全身を拭きます。

タオルをゆすいでコートがきれいになるまで繰り返します。

大型犬の耳の後ろにあるふさふさした毛はもつれやすいです。

コンデイショナーをかけてからスリッカー・ブラシでとかします。

もしも皮膚に面していたり、もつれがひどいようでしたら切ってしまったほうが良いでしょう。

慎重にやってください。

くしをゆっくりともつれと皮膚の間に入れます。

丸先ばさみでもつれを切り落とします。

くしを入れることで皮膚を切ることを防げます。

後ろ脚の間や前脚のわきの下にもつれがないかを見てみましょう。

このようなもつれを取らないと、犬はそれらをかじって傷を付けてしまいます。

ペット用バリカンがあれば、はさみより早くそしてより安全にもつれを取ることができます。

よくグルーミングされたきれいな大型犬は気持ちの良いものです。

グルーミングをしている間に普段見付からない健康上の問題に気付くことがあります。

グルーミングをする時に犬にどうしてほしいかを聞いてください。

高橋ナツコ
抜け毛を楽に取るのはレイクです。

レイクは熊手のような形をしたくしの一種です。

刃が一列のものと二列のものがあり、この刃は鉄製です。

コートに抜け毛が目立つようになったら一気に抜け毛を取るためにレイクを使います。

レイクは皮膚についている死毛を引っ張りあげます。

ほかのくしやブラシは浮いてきた死毛しか取れません。

レイクを使うことによって毛だらけの家を数週間我慢することなく一、二度のブラッシングで済みます。

レイクを引つ張りすぎて犬の皮膚を痛めないように気を付けてください。

レイクは下毛がもう抜けようとしている時だけに使ってください。

高橋ナツコ
季節の変わり目には、大型犬の下毛が抜けます。

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室外で飼われている犬の下毛は、温度や光の調節でコントロールすることができます。

寒い時に犬が長い時間を外で、また暗い所で過ごせば自然に下毛は犬を温めるために増えます。

気温が上がるとこの毛が抜けてきます。

この時コートのつやは落ちて抜け毛が目立ってきます。

高橋ナツコ
子犬と同様に成犬をお風呂に入れることはとても大切です。

ペットショッブで何種類ものシャンブーが販売されています。

大型犬にはあまりきつくないものが良いです。

毎日ブラッシングされている犬は、お風呂に入る必要がないと聞くことがあるかもしれませんが、これは間違いです。

お風呂に入れすぎると犬のコートが悪くなり、犬は皮膚炎を起こすと聞くこともありますが、これも間違いです。

ショー・ドッグを飼っている人々はコートを最高の状態に保つために毎週犬をお風呂に入れることがあります。

きれいなコートは健康なコートです。

コートのつややボリュームを出すためにシャンブー後にコンディショナーを使うと良いでしょう。

コンディショナーはくしの通りを良くする効果があります。

ノミ、ダニなどの外部寄生虫を無くすこともとても重要です。

寄生虫がいる場合は獣医師と相談してください。

高橋ナツコ
標準によれば大型犬の足は丸まっていてコンパクトです。

しかし指の間には長い毛がはえ、また足の周りにふさふさした毛がはえるので汚く見えます。

丸先ばさみを使つて一つ一つの足の周りの毛をていねいに切ってください。

次に足の裏の毛をパッドにあわせて切りそろえます。

指の間からでている毛を丸先ばみで、またより自然に見せたい場合にはスキばさみで切ることができます。

はっきりした切り線がでないためにスキばさみを指に平行するような角度で持ち、切ります。

スキばさみで毛を切ることによって自然な見栄えを残すことができます。

はさみの角度を変え、自然な大型犬ルックを出すために何回か練習が必要でしょう。

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大型犬の耳の周りには余分な毛がはえます。

耳の下にこの密生した厚い毛がはえると風通りが悪くなり、ほこりがたまり、そして水分がたまります。

これらを防ぐために、この余分な毛を切ります。

毛をできるだけ短く切りますが、肌に傷を付けないように気を付けてください。

耳の上と耳元に柔らかな毛がはえます。

この毛はもつれやすいのでこれも切ります。

愛犬をドッグ・ショーに連れて行くようでしたら、この毛をスキばさみでていねいにすいておきます。

普通のペットの場合には丸先ばさみで切っても良いでしょう。

スキばさみを上手に使うと余分な毛を全部とり、しかも自然な見栄えを保つことができます。

高橋ナツコ
定期的なブラッシングで抜け毛をコートから取ることができます。

ブラッシンダはコートをきれいにし、毛のもつれを防ぐ効果があります。

ブラッシング中に水を軽くスブレーすると抜け毛が空中に飛びません。

ペットショップで販売されているグルーミング用品は数々あります。

大型犬に必要なのは二、三の基本的な道具だけです。

柔らかめな獣毛ブラシ、くし、爪切りの一つでとりあえす始めることができます。

コートが伸びるにしたがってピン・ブラシとスリッカー・ブラシが必要になります。

足にはえてくるふさふさした毛を切るための先が丸まっているはさみも必要になります。

展覧会に出場しょうと思う人はスキばさみも必要です。

これらすべてをペットショッブで購入することができます。

成犬のボディーコートにはスリッカー・ブラシを使います。

首、胸、足裏や尻尾のより毛先が長い部分にはピン・ブラシを使います。

子犬に使った獣毛ブラシを顔や足前に使ってください。

ブラッシングは毛並みの方向にしてください。

展覧会出場のときは毛を立たせる意味で反対方向にブラッシングします。

高橋ナツコ
犬が滑らないようにマットかタオルを敷いておきましょう。

子犬をテーブルに乗せなくてはなりませんが、成犬になれば自分でジヤンブするようになります。

犬のけがを防ぐために目が届かない時には台に立たせないでください。

台に慣れている犬は飛び降りることができるでしょうが、やはり骨や関節の負担、けがを少なくするために降ろしてあげたほうが望ましいです。

初めはグルーミング時間を短くしましょう。

犬と話をしながらグルーミングタイムを楽しいと感じさせます。

柔らかめの獣毛ブラシでとかすと同時に、もう片方の手で撫でながらテーブルから飛び降りることができないようにします。

たくさん褒めて自信を持たせてください。

だんだんこうしているうちにブラッシンダの時間を楽しみにするようになってきます。

口や耳のなかを見られたり爪を触られたりすることに慣れさせてください。

これは簡単です。

例えば、優しく口を開け歯を触ることや耳を上にあげるだけでも、また足を上にあげ爪を一本すつ触るだけで充分です。

こうすることにより歯の掃除、耳の毛を切る、爪を切るなどをしても犬は怯えないですみます。

病院に行った時でも診察しやすくとても助かります。

高橋ナツコ
あなたの大型犬とグルーミングの決まりを作りましょう。

幼犬にはブラッシンダが必要なだけの毛量はありませんが、だんだんにブラシに慣らす必要があります。

数カ月が過ぎて、定期的なグルーミングが必要となった時に、いきなりやろうとしても犬は協力してくれません。

ダルーミングの時に犬をテーブルや台に乗せると腰をまげたり、すっとその状態でいないですみますので、とても楽にグルーミングできます。

下がったりしないでもすみます。

また、テーブルを使うと犬をじっとさせることもできます。

専用のグルーミング・テーブルが販売されています。

立ち台の裏面は滑りにくく加工されており、犬をじっとさせるためのリード紐がダルーミングアームから下げられるようになっています。

普通のベンチやテーブルもダルーミングに使うことができます。

高橋ナツコ
また、飼い主がリーダーであることを再認識させるためのトレーニング中は、食事以外の食べ物は与えないこと。

この期間は、わずかな甘えも許すべきではありません。

また、部屋から部屋へ移るときや、外に出かけるときも、けっして人間よりも先を歩かないようにコントロールしましょう。

ドアを開ければ、犬はわれ先に突進しようとするかもしれませんが、リードで引き戻したり、カラーをつかんでその行動を制止します。

いずれも、犬が自分勝手に行動することを禁止し、飼い主のペースに合わせて行動しなければならないことを教えるためのトレーニングです。

高橋ナツコ
どのような場合でも、犬は人間の後についていくべきだということを徹底して教えます。

まず、食事をするときには、人間がすべて食べ終わるまで、犬は食べ始めてはならないことを教えます。

犬用の食事の準備を整えたうえで「待て」を命じるのです。

犬にとっては忍耐を強いられる作業ですが、生命を支える食事に関することですから、この命令に逆らうことはできないでしょう。

高橋ナツコ

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