出産(その8)・・・ 高橋ナツコ

初めから、帝王切開をすると決めている場合は、体温が下がって陣痛が確認できた段階で行なう事が理想です。

また、陣痛微弱などの場合は、陣痛促進剤などを使って分娩を促すこともできますが、小さく持久力の乏しいチワワには、早急な措置として帝王切開をお勧めします。

異常な子犬がいた場合、この時点で淘汰の判断をつけなければなりません。

羊膜から出したとき明らかに奇形と分かる場合は蘇生措置をとらないことです。

生存できそうにない未熟児や頭蓋欠損、中手骨欠損、肛門閉鎖などの身体の部分欠損がチワワには見られます。

生まれた時から大人のような顔をした子犬(頭が大きくストップが効いてくちばしのような細いマズルがついている)が生まれることがあり、見た目にかわいい犬だと思われがちですが、ほとんどの場合、頭蓋が大きく欠損しており、脳神経障害や水頭症などを必ず発症します。

生存しても辛いだけですので、淘汰されるべきでしょう。

繁殖者には、淘汰の義務があるのだということを肝に銘じてください。

蘇生の後、口を大きく開けて呼吸しながら長い喘き声を上げている子犬は要注意です。

高橋ナツコ

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このページは、-が2012年10月19日 14:49に書いたブログ記事です。

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