屋外での飼い方・・・高橋ナツコ

住居に接したところで、陽あたりがよく、風通しのよい場所に犬舎を設定してください。

ベランダを利用したり、居間からそのまま犬舎に行けるようベランダ風に設計するのもよい方法で、食事を与えたり、手入れやしつけをするうえで便利ですし、雨の日などでも、おっくうにならないで使いやすいものです。

庭に自由に放し飼いとし、犬の寝場所を作るだけでしたら、既成品の犬舎を求めれば、準備OKですが、犬舎の大きさや構造については、
その犬種の成犬になったときの大きさを十分考慮し、さらに雌犬を飼う場合は、子犬を産ませることなども想定したうえで選択することがたいせつです。

庭で自由に運動させると、植木や草花が荒らされて困ることがありますが、犬も飼いたいし、植物も大事にしたいというのは、ほんとうはわがままな欲求で、植物の犠牲はやむをえないと思わなければなりません。

もし十分なスペースがあれば、犬舎の前にかこみの柵を作って運動場にするのがよく、そうすれば草花も荒らされずにすむわけです。

床はコンクリートのたたきとして、やや傾斜を持たせて排水口を設け、下水に直結できれば理想的で、そのようにしておけばいつでも水洗いできるので清潔を保つことができます。

コンクリートの表面が粗いと、その上で走ったりしているうちに、犬の足の裏の肉球がすれて出血することがありますから、表面の仕上げはていねいにする必要があります。

この運動場にはその三分の一ぐらい屋根をさしかけてあれば、犬舎に吹き込む雨を避けることになり、夏の焼けるような陽ざしもさえぎられます。

プラスチックの波板は、加工も簡単ですが、陽かげを作る場合には不向きですから、夏のうちは、ベニア板やヨシズを乗せてやるとか、運動場の上に藤棚を作ったり、かたわらに樹を植えるなど工夫してみてください。

高橋ナツコ

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このページは、-が2012年8月 2日 00:04に書いたブログ記事です。

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